夜のおつまみ

夜な夜な酒のつまみになる何かを探してさまよった記録です。

日本の労働環境でパワハラが過激化する理由

夜のつれづれに、ブログの記事をつまみにしながら、お酒を飲んでいて書く。

 

きょうのお酒は、こちら。

 

 

で、今日読んでる記事は、こちら。

 

carbon-family-life.hatenablog.jp

 

あと、こちら。

ameblo.jp

 

なんで、前者の記事のようなパワハラ上司が跋扈するのか。後者の記事では、そういうダメ上司をアメリカ企業はバサバサ切っていくからだと言いますが、私は逆の面もあると思うのです。

 

一つには、日本の転職市場がダメすぎるせいで、パワハラされた人が会社に辞表を叩きつけてやめることができないという面。「辞められない問題」とでも名付けましょう。

 

これはよく言われますが、もう一つ。パワハラの被害に会うようなダメ社員に対する制裁が日本企業は甘くて、要はダメ社員をすぐ首にできないので、パワハラ的な嫌がらせがエスカレートするし、会社側もパワハラを甘く見てしまう、という面です。ダメなやつが多少つらい目に会って何が悪い。どうせ首にできないんだから。と。「首にできない問題」とでも名付けましょう。なんで首にできないかというと、社外の転職市場がダメすぎるせいで、首にしても裁判で負けちゃうからなんで、結局は同根の問題なんですけど。

 

「辞められない」問題は、要は、次の仕事が見つからないということです。正社員ならともかく、非正規の人でもパワハラを耐え忍んでいる人が多いらしいので、ずいぶん深刻だなと思うのですが、これは、求人が少なすぎるというマクロ経済の問題と、正社員身分が強固で、転職がなかなかすすまないというミクロ経済の問題の両面です。求人は、日本銀行の政策よろしきを得て相当改善されているので、非正規のパワハラ問題は近いうちに解決すると思われますが、問題は正社員。

 

一方、「首にできない問題」はもう少し深刻です。特に日本の正社員は、非常に強固な身分保障に守られています。ほぼ公務員並み。明らかに犯罪に近いことをやらないかぎり、本人が「辞めます」と言わなければ大概首がつながります。とすると、能率が低かったり、他の社員とのコミュニケーションに問題がある社員をどうやって居心地悪くするかというと、いやがらせ的な言動が選択されるわけです。

 

これが、アメリカの企業とかだと、しかるべく手続きを踏めば、正社員・総合職相当の社員であれば、ダメな社員はばっさり社外に排除できます。だったら陰湿なイジメめいたことをしなくても、年度末の査定の時にあっさり「君は成績が悪いから首」と言うだけで済みます。ところが日本の企業ではそうはいきません。特に古いタイプの大企業。いつまでも首にならない能率が悪い社員が、いつまでもだらだらだらだら勤め続けます。そういう中で、上司との折り合いが悪い人とか、周囲の社員から疎まれている人がターゲットになり、パワハラの的になる場合があります。そんなときに内部通報があって人事部あたりが調査しても、「適正な指導の範囲内であり、被害者とされる側にも問題があった」などという大変残念な報告がされておしまいにされたりします。

 

さて、どうすればよいのでしょうか。こうしてみると、パワハラは、上司個人の人格の問題というよりは、ダメ社員に対する法律上の保護の問題であるともいえますし、もっと言うと、社外転職市場を未整備たらしめている正社員保護の問題であるともいえます。

 

正社員に対する保護の水準を下げてパワハラをなくしていくのが良いのでしょうか? それとも、ある程度のパワハラは容認しつつ、正社員の雇用保障を維持した方が良いのでしょうか?

 

 

と、かつてパワハラ上司と陰口を叩かれた私が言ってみた。新年あけたころにダメ社員(複数)に明確に警告した上で、4月1日付で南の島や北の山の事業所に異動させただけなんですけどね。給料も下がらずに暇なところに行けたのだから、彼らにしてみれば幸せだったんじゃないかと私は思ってるんですが。

 

なお、その後、私も仕事ができないままゆったり過ごしていたら、社内最凶と言われる営業所に飛ばされました。ぐすん。でもその前の上司は最後まで態度だけは優しかったです。

 

 

パワーハラスメント (日経文庫)

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それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか (光文社新書)

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こんな上司が部下を追いつめる―産業医のファイルから (文春文庫)

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